霊といってまず思い浮かべるのは何でしょうか?
神仏霊、生き霊、自縛霊、守護霊、背後霊……と、一口に霊といっても様々。
それぞれの霊の解説とともに、電話占い依代の霊能者の心霊体験を連載でご紹介します。


第一話 神仏霊の場合

ある日突然、豹変した優香ちゃん

「お母さん、優ちゃんの様子がおかしいよ」
長男の健くん(10歳)のそんな声で、里田さんは娘の優香ちゃん(6歳)のほうへ目をやりました。すると、優香ちゃんがゆらゆらと体を前後に揺らしながら立っています。里田さんもおかしいと感じ、優香ちゃんに声をかけました。
「優ちゃん、どうしたの?」
するとそれまで下を向いていた優香ちゃんがサッと顔を上げ、目を吊り上げ、青ざめた顔でこう言ったのです。
「苦しい…。お前たちの家の繁栄は私の力があったからこそなのに…。これまでの恩を忘れたか!?」
その声は小さな少女の発するものではなく、低くてゾッとするほど迫力のあるものでした。里田さんは震えながら再び声をかけましたが、優香ちゃんは里田さんを睨んだまま飛びかかってきました。とっさに里田さんは優香ちゃんを避け、優香ちゃんは戸棚に激突。そしてそのまま気を失ってしまったのです。
しばらくして目を覚ました優香ちゃん。しかし、先程のことは一切記憶にないようです。無邪気な顔で「ママ、お気に入りのあの絵本を読んで」と里田さんにせがみました。これはただ事ではない、霊障にいうものに違いないと感じた里田さんは、電話占い依代へ助けを求めてきたのです。

胸の内に響いた、恐ろしげな神仏霊の声

再び発作を起こしたように、暴れ出した優香ちゃん。私は電話越しに優香ちゃんの身体をのっとっている霊に念を送り、霊が何を言わんとしているのかを読みとろうとしました。すると驚くべきことが判明しました。その霊は単なる低級霊や邪霊ではなく、神仏霊に分類されるような霊位の高い存在だったのです。
……恐れ多きことでございます。なぜこの幼き少女の元に参られたのでしょうか?
私がお伺いを立てると、神仏霊は怒りに震えながらこう答えました。
“この家の者の先祖は、私をそれは大事に祀ってくれた。それが今はどうだ。祠は荒れ果て、供物もよこさぬ。しかも、祠が荒れ果てているのをいいことに、ちょこざいな邪霊が私の周りをうろついて不愉快きわまりない。”
霊視してみると、今は誰も住む人のない寂しげな家が目に入りました。どうやら里田さんのご主人の祖父にあたる人物の家のようで、赤い祠が庭にあるのもわかります。
霊視をさらに続けると、確かに神仏霊がおっしゃる通りです。祀った者の信心が足りず結界が希薄になったのをいいことに、周辺には邪悪な気を発する邪霊がうようようごめいていました。神仏霊がお怒りになるのも無理はない。そう感じた私は、里田さんにご実家について尋ねてみたのです。
「ご主人のお爺様の家に、ある神様をお祀りしてありますよね」
その言葉に里田さんがハッと息をのむ気配がしました。
「やはりお心当たりがあるんですね?」
電話の向こうでうなだれている里田さんの姿が、霊視でもはっきりとわかりました。
「実は、主人が子供の頃にもこのような症状が出て、一族騒然となったようなんです。でも主人の父親は、霊などの存在を一蹴し、何の供養もしなかったとか…。でも、それから一年としないうちに義父は入院し、帰らぬ人となってしまいました」

亡き祖父が孫を助けようとするも力及ばず…

そのお話を聞いた私は、すぐさま優香ちゃんのそばで所在なさげにしているお爺様の霊魂に意識を結びつけました。
“これらの騒ぎの原因が祟りであることに、死後やっと気が付いた。しかし我が身はこの世にあらず、どうすることもできない。本当は優香も助けてやりたいが、私一人では、健を護るだけで精いっぱいだ…”
優香ちゃんだけに霊障が現れたのはこのためでした。だから、健くんには何の霊的変化もなかったのです。
……では私が神仏霊から生じた因縁をご供養し、解き放ちます。これから先は、里田ご一家でこの神様を信仰し続けると約束してくださいますね? 再び神仏不敬をすれば、それこそご子孫の命は保証しかねます。
お爺様が黙って頷いたのを合図に、私はすぐさま神仏霊の因縁供養に入りました。神仏霊がくりだす灼熱の熱さに意識が遠くなりそうになり、また氷のような冷気をあびて震えながらも、私は懸命に祈り続けました。お爺様がそばでサポートしてくださっているのも感じましたし、里田家の皆さんの守護霊も力を振り絞り、祈りを捧げているのもわかりました。今回は供養の中でも非常に難しいケースですが、皆があらん限りの力を振り絞って許しを請い、祈りを捧げれば、きっとわかってくださるはずだ…。そう信じてただひたすらに祈ったのです。
何時間祈ったのでしょうか、ふと気付くと、神仏霊から感じられた怒りの霊波動は消え去り、代わりに辺りには温かな守護のパワーが満ちていたのです。
……ありがとうございます。今後はきちんとお祀り申し上げます。
すると私の魂の声にチラリと目をやった神仏霊は、微笑んで祠のなかへと消えていきました。

後日、里田さんよりその後のご報告をいただきました。里田家の皆さんはそれから住まいをお爺様の家に移し、日々の祠の手入れや供物を欠かさなくなったそうです。それと時を同じくしてご主人の出世も決まり、新たな命が里田さんの奥さまのお腹に宿ったとか。もっともそのことは、ご報告前から私には霊視でわかっていましたが…。

神への感謝を忘れた“神仏不敬”とは…

神様、仏様といえば、本来は私達を護ってくださる、ありがたい存在。しかし、“神仏不敬”…神様のご加護を得ておきながら信心をなくし、祈ることをやめ、祠を放置するなどして神への感謝を忘れる…をしてしまえば、思わぬ罰を受けてしまうことがあります。
今回の例のように、ご先祖が中途半端に神仏の加護を得ようとしたことで、何も知らない子孫が危険な目に遭うこともあります。何代も前のご先祖がした、貴女自身の知る由もない“神仏不敬”だとしても、神仏霊の怒りは直撃するのです。今回ご紹介した世にも恐ろしい心霊体験も、そんな“神仏不敬”に該当するものでした。
助けてほしいときだけすがるのは、霊界においてもルール違反。神仏霊のご加護を得ようとするのであれば、こちらもそれ相応の礼儀を尽くす必要がある…そのことを皆様もどうぞお忘れなきよう…。

~神仏霊とは~
神仏霊は神や仏といった霊のほか、自然霊の龍神、天狗神、稲荷神、蛇神なども含まれる。そのため、元は人間だったものが神仏霊に進化した場合もあれば、はじめから人間にとって高次の存在である場合もある。
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